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新しいラグジュアリー:オート・クラフトマンシップとファッションの融合

  • 執筆者の写真: Lucía de Gustín
    Lucía de Gustín
  • 2024年4月30日
  • 読了時間: 3分

アラゴン・ファッションウィーク '24 での登壇を振り返って。


アラゴン・ファッションウィーク '24 に参加するという大変名誉な機会をいただきました。FITCA(アラゴン繊維アパレル産業連盟)および職人協会からのご招待により、私のすべての作品の骨格となっている「ファッション、デザイン、革新、そして現代工芸の共生」というテーマについてお話しする機会を得ました。

私たちは「工芸」と聞くと、ノスタルジーに縛られた静的な概念を思い浮かべがちです。しかし、今回の登壇で私は全く異なるビジョンを提案しました。工芸とは静的なものではなく、常に変化し、新しい現実に適応し続けるものなのです。

目まぐるしいスピードでコレクションが消費される業界の中で、ラグジュアリーの世界は再び「高度な職人技(オート・クラフトマンシップ)」に目を向けています。産業では複製できない、唯一無二の存在感、希少性、そして「魂」を求めているからです。オートクチュールのブランドは、職人とのコラボレーションが文化遺産を保護し、持続可能性(サステナビリティ)を促進するための不可欠な方法であることをすでに理解しています。



当日の講演では、私が自身のアトリエで日々実践している「新しいラグジュアリー」のビジョンを、3つの大きな柱に分けてお話ししました。

1. 時間と素材のラグジュアリー: 工芸は完成した作品以上の意味を持ちます。それは何時間、何か月、何年にもわたる実験と学びの物語です。手が素材に形を与え、社会を変える力を持つ物語を紡ぎ出します。それは私たちのアイデンティティの表現であり、グローバル化が進む世界において、人々の絆を生み出すものです。

2. バイオマテリアルと革新の最前線: 現代において物作りをすることは、責任を伴います。ただ美しい作品を作るだけでなく、その素材が誰によってどのように作られ、私たちの環境にどのような影響を与えるのかを問わなければなりません。だからこそ、アトリエでの研究は不可欠です。循環型で環境再生型のファッションこそが、未来への唯一の道なのです。

3. エッセンシャリズム(本質主義): 最後に、私にとって非常に重要な概念である「エッセンシャリズム」についてお話ししました。これは単なるミニマリズムや「物を持たないこと」ではありません。本質的なものの卓越性に基づく考え方です。量よりも質を選び、私たちが生産し消費するものの価値を最大化することです。

このような対話の場へのご招待と、温かい歓迎に深く感謝いたします。伝統と革新が同じ言語で語り続けられるよう、私はこれからもアトリエから発信し続けます。


Lucía de Gustín







 
 
 

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