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NUEVAS 
IDENTIDADES

芸術プロジェクトと新素材の研究

「芸術」という語は、ラテン語 ars, artis に由来し、創造性を形へと昇華させる技を指します。もともとは「技術」や「つくる力」を意味し、今日においても、あらゆる理論に押し込められることを拒む領域として存在し続けています。芸術も工芸も、規則と、あえてそれを破る自由が共存する世界に生きています。

私の作品は、尽きることのない好奇心から生まれます。学び、実験し、継承するという内なる衝動です。伝統は私の出発点であり、新たな技法や素材を探究し続けることで敬意を示しています。規範を知ることは不可欠であり、それを超えていくことこそが創造の行為です。

私は、古典的価値観と職人技の遺産を守りつつ、現代の感性と未来のニーズに合わせて再解釈することの重要性を強く信じています。その過程で、素材のトレーサビリティは倫理的な姿勢となり、社会性・環境性・ジェンダー平等の視点に深く関わります。伝統技法を生かし続けることは、革新と矛盾しません。むしろ、予期せぬ可能性を受け入れる姿勢が求められます。

私は過去と環境、そして未来を担う人々への責任を胸に制作しています。だからこそ、多くの人が捨ててしまうような素材を探ります。ミカと融合させた再生タイヤの粉塵、布の切れ端、卵殻、玉ねぎの皮——。謙虚な素材が、新たな意味を与えられることで、驚くほど豊かな美しさを露わにします。ひとつひとつの作品には、循環型のものづくりが宿り、ラグジュアリーが「意識的」であり「驚きに満ち」、そして「深く人間的」であり得ることを示しています。

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